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2017年5月25日 (木)

 推理小説 オールタイム・ベスト

 推理小説のオールタイム・ベストに、週刊文春のアンケートによる『東西ミステリーベスト100』(1985年版・2012年版)と英国推理作家協会が、1990年に発表した『史上最高の推理小説100冊』(The Top 100 Crime Novels of All Time)、及びアメリカ探偵作家クラブが、1995年に発表した『史上最高のミステリー小説100冊』(The Top 100 Mystery Novels of All Time)というのがある(こちらこちら)。
 文春アンケートは推理作家とファン、約500人によるもの、CWAのほうの選出方法はわからないが、MWAのは、200人以上の会員の投票によるものだそうで、MWAは他にもジャンル別のベスト10などを発表している。
 ランキングを見ると、古典作品が強い、といった共通点もあれば、週刊文春版のほうが馴染みの作品が多い、などいろいろ興味深い。

 文春アンケート版とCWA版・MWA版で重複する作品を調べてみた。

長いお別れ レイモンド・チャンドラー
そして誰もいなくなった アガサ・クリスティー
鷲は舞い降りた ジャック・ヒギンズ
アクロイド殺し アガサ・クリスティー
シャーロック・ホームズ シリーズ コナン・ドイル
ジャッカルの日 フレデリック・フォーサイス
さらば愛しき女よ レイモンド・チャンドラー
死の接吻 アイラ・レヴィン
マルタの鷹 ダシール・ハメット
さむけ ロス・マクドナルド
ブラウン神父の童心 G・K・チェスタトン
三つの棺 J・D・カー
血の収穫 ダシール・ハメット
笑う警官 マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー
寒い国から帰ってきたスパイ ジョン・ル・カレ
オリエント急行の殺人 アガサ・クリスティー
エドガー・アラン・ポー 作品集
大いなる眠り レイモンド・チャンドラー
時の娘 ジョセフィン・ティ
バスカヴィル家の犬 コナン・ドイル
毒入りチョコレート事件 アントニー・バークリー
スイート・ホーム殺人事件 クレイグ・ライス
月長石 ウィルキー・コリンズ
郵便配達は二度ベルを鳴らす J・M・ケイン
野獣死すべし ニコラス・ブレイク
警官嫌い エド・マクベイン
レベッカ ダフネ・デュ・モーリエ
ディミトリオスの棺 エリック・アンブラー
トレント最後の事件 E・C・ベントリー
ナヴァロンの要塞 アリステア・マクリーン
アシェンデン サマセット・モーム
針の眼 ケン・フォレット
ガラスの鍵 ダシール・ハメット
魔性の殺人 ローレンス・サンダーズ
薔薇の名前 ウンベルト・エーコ
羊たちの沈黙 トマス・ハリス
推定無罪 スコット・トゥロー
ナイン・テイラーズ ドロシー・セイヤーズ
ロウフィールド館の惨劇 ルース・レンデル
レッド・ドラゴン トマス・ハリス
ホットロック ドナルド・E・ウェストレイク

 4割が重複するのは、多いのか少ないのか。
 『針の眼』ってそんなに面白かったか?とか多少ひっかかるところもあるものの、名だたる作品ぞろいなのは当然として、驚くのが、文春アンケートで、1位、2位、を取った『Yの悲劇』、他『Xの悲劇』『エジプト十字架の謎』『災厄の町』『ギリシア棺の謎』『オランダ靴の謎』『中途の家』『九尾の猫』などクイーンの作品が英米で一作もランクインしていないこと。『Yの悲劇』、クイーンの日本での人気は一体・・・。カーでさえ、『三つの棺』と『ビロードの悪魔』が入っているというのに。

 文春アンケートのランキングには、なぜそれがという本がちらほら見受けられ、昔の特定の作家や評論家が持ち上げてほめそやした作品がしぶとく残ってるんじゃないかと憶測したくなるが・・・これは検証のしようもないだろう。

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